DJ Baku THE 12JAPS
 

DJ BAKU's Best Discs

 
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  12 best discs selected & written by DJ BAKU in 2008

M.R.K1 - COPYRIGHT LAWSRAGE AGAINST THE MACHINE - RAGE AGAINST THE MACHINEMichael Jackson - Thriller 25th Anniversary Expanded EditionRED HOT CHILI PEPPERS - BLOOD SUGAR SEX MAGIKCOMMON - This Is Me Then : The Best Of CommonPORTISHEAD - THIRD
The Roots - Rising DownTHE BUG - LONDON ZOODJ PREMIER - RARE PLAY : Vol.1ALIAS - RESURGAMDJ DUSK'S ROOTDOWN SOUND CLASHNUYORICAN SOUL








The Best Disc of January "M.R.K1 - COPYRIGHT LAWS"

2008.1.01

2008年今年、今月からはじまります、新旧問わず独断と偏見と邂逅のタイミングで僕個人の今FRESHな音源を伝える、その名もズバリDJ BAKUのBEST DISC!
新旧問わずなんで、いきなり20年前の音源とかも紹介するかも知れません。僕なりの言葉で毎月伝えますね。
 
M.R.K1 "Copyright Laws"一発目、一月のBEST DISCは最近じわじわと各地で浸透しつつあるDUB STEPのALBUMの中から僕がよく聞いているMRK1の2nd album 「COPYRIGHT LAWS」です。

2006年、PLANET MUからのリリースでリリース時はすぐに知らなかったのだけど、DJ DOPPELGENGERがプレイしていたSIZZLAの参加している「I GOT TOO」(このSIZZLA参加の曲は12inchもでてて陽気な音色のREMIXヴァージョンもある。)から興味がわいてALBUMを聞いた。 ヴォーカル参加曲はそれだけであとはインストゥルメンタルなんだけれど、サイレンマシンのネタ選びとかからもレゲエの流れを彷彿するし、流石の低音だ しっかりでていて尚且つ丸みもあるこのバランスには凄いキャリアを感じるなー 確か彼は以前はドラムンを作っていたんだよね。 僕は5曲目「DEVILS & ANGELS」がこの中では一番好き。 このメロディラインと、ビートが入る瞬間が凄いアがるんだよね。  

DUB STEPはもしかしたら日本で流行ってるダンスホールが好きな人達が聞いてもなんとも思わないかもしれない....それはちょっと悲しいけど、これは世界でも最新で最先端のレゲエだと僕は思うんだ。 最新のDUB PLATEをプレイする事をみな楽しんでたり、(日本だったら同胞GOTH-TRADがまさにそういう人なんだけれど)僕がMEGA MIXを担当したTHE BUGの「POISON DART」のやり方でも分かると思うんだけれど一つのリディム(同じオケ)で色んなMC、ヴォーカリストが歌うバージョン違いが存在するんだ。(ちなみにそのBUGの曲では他に、Roll DeepクルーのFLOWDANの歌うバージョンがある)
 
DUB STEPに関しては断然アナログでかけたほうが良いね!低音の粘り方とかも全然違うし。もっと音数が多くて複雑な音楽は逆にCDとか、TorqやセラートのようなPCから専用のアナログ盤でプレイするスタイルでも全然聞きやすいと思うけど、DUB STEPに関しては本物のアナログでかけられた音を是非生で聞いてもらいたいね。 最近はCISCOも縮小してしまった。 まあぶっちゃけレコードを作るという行為は時代の流れに逆らいまくってる事だと思うんだけど、これについてまた詳しく自分の思いや今後の考えも話そうと思う、物理的にアナログじゃないと絶対にでない音があるので。 まあ究極いってしまえばその場の空気の音すら針からとりこむからさ、それでハウったりもすんだけどこれからのDJの在り方についてはいつか直筆のほうで書きます。
 
とにかく僕はVIRUS SYNDICATE (MRK1がメンバー)の音源は好きだな。彼等の他のタイトルもかっこいいので是非皆さんcheckしてみて、あと向こうではちょっとKIDS向けのHIP HOPになってて敬遠してる人もいるらしいけどGRIMEも僕は好きだよ。 雑誌REMIXの2007 BEST 5にもWileyの「PLAYTIME IS OVER」をいれた、Roll DeepクルーのRAPは凄いかっこいいと思う、新鮮さも感じるし、Wileyがもと同じクルーのDizzie Rascalのディス曲をいれてたのはちょっと悲しかったけれど.....俺はどちらも好きだ。
 
ではまた来月!
BAKU

The Best Disc of Febuary "RAGE AGAINST THE MACHINE - RAGE AGAINST THE MACHINE"

2008.2.01

BEST DISC二発目!今月は日本に来日、復活もあってRAGE AGAINST THE MACHINEの 1st ALBUMです。

RAGEは本当、でてるALBUM全部好きなんだけれど初めて彼等を知ったのは中学生の頃92年リリースのこの1st ALBUMから。 はじめはこのALBUMのBOMB TRACKという曲だけをよく聞いてた。 最初凄く構成が複雑に聞こえたKILLING IN THE NAMEはその後何年かしてから凄い好きになったし、プレイもした。 結局最後はALBUM全てがかっこいいな〜と思ったのがこの1st。 当時輸入盤のCDを聞いてた僕は彼等が何を歌っているかはまったく分からなくて、HIP HOPも消化したようなビート感、 フックまでのひっぱりかた、スクラッチのようなトムモレロのギター、ミクスチャーと呼ばれたその演奏自体が好きだった。 「No Samples, Keyboards Or Synthesizers Used In The Making Of This Recording」 それを最後までやりとおした彼等だ。

Rage Against The Machine それから何年か経って翻訳を読んだ時に、彼等の攻撃的で政治的なメッセージにトバされたと同時に、そこでやっと 1st ALBUMのジャケットをこの写真にした意味や信念が伝わって、とても素晴らしいグループだなと思った。 ただ目立ちたいためにショッキングな写真を使うような人達ではないんだな、と。メキシコ系の彼等は自分達の先祖に辛い歴史がある事や 自分達以外の国の政治的な差別や問題までひっくるめて訴え続けてるんだよね LIVE中のデラロチャのテンションも そのメッセージを受け止めて観てみると凄く心に響くし、鬼気迫る表情も非常に理解できる。

ただ、ザックデラロチャの声は凄い好きなんだけれど、今でも「RAPをする」という事だけに関していえば僕は正直SKILLがある人とは あまり思っていないんだ。僕がSKILLがあるMCだと思っているのは例えばCommonだとかThe Rootsの Black Thoughtのような聞かせ方。もっと奥深さや、フロウに関してもトリッキーなものを感じるんだ。 しかし、かといってこのバンドに他の歌い手がハマるとは到底思えない。 ザックデラロチャは、バンドサウンドを理解してそこにプラス強烈なメッセージをうまくのせれる人なんだと思う、逆にそのSKILLを持っている人は どHIPHOPのMC、生粋のラッパーといわれる人達にはほとんどいない気がする。隙間と太さ、必要最低限のメンバーで作られた実に計算されたサウンド。 そこへもってサビのハメかた、政治的メッセージ、活動、ファッション、デラロチャがこのバンドの音と完全にハマッてるからこそ半端じゃないパワーを発揮してるんだなと思う。 97年CALIFORNIAでの「VIETNOW」、96年ドイツでの「BULLS ON PARADE」、94年PINK POP FESでの「KILLING IN THE NAME」 (トムモレロの母親がでてくる!)...... 他にも爆発的な名ライブ、名曲が沢山だ。 ちなみに僕はRAGE AGAINST THE MACHINEという97年リリース(もう10年も前か!)のDVDでこれらを観ました。

オーストラリアのDJ DEXTAがKILLING〜のギターソロをコスリで再現して盛り上げた 1998のDMCでのプレイ、DMCでおなじみのDJ TAKAKIもルーティンにいれてるし、ED BANGERのSEBASTIANも自分のDJ SET (LIVE?)に KILLING〜を混ぜてるし、DJや打ち込みのクリエイターからも絶大な支持を受けてる彼等。是非とも新作をリリースしてもらいたい!
 
BAKU

 

The Best Disc of March "Michael Jackson - Thriller 25th Anniversary Expanded Edition"

2008.3.01

もしかしたら意外かと思われるかもしれないけど僕はMichael Jacksonが好きだ。 細かくいうと彼の音楽が好きだ。 皆もご存知のとおり彼は最近ではというかここ何年もの間、色々なゴシップやバッシングの対象になっているよね。 メディアの質問の内容は要するに「貴方は一見純粋で清らかなイメージで売っていますが、整形をしていないと言い張り、そしてホモセクシャルでさらに幼児を好んでイタズラしていますよね?ですよね?ねえ??」って毎回言ってるように聞こえた........。 まあとにかく気になる存在、この人にとっては普通の事も、あそこまで一般常識からするとマイノリティな行動、それを堂々としている事に対してのつっこみなのか.....? 僕は彼もある意味犠牲者なんじゃないかと思う。

自伝とか読んでるとよく分かるんだけどとにかくいわゆる普通の暮らしは生まれてまもなくからしてない。 5歳からショウビジネスの世界でプロとして生きてるなんて天才に付け加えて不幸というか運命っていうかもうこの人は逃れられない道すじがあったんだろうね。 6,7歳の時舞台袖からジェームスブラウンのパフォーマンスを研究したり、その歳で兄弟グループの振り付けを考えたり、12歳で「ブルースについてはすべてわかっている」と発言したり.......。 小さい頃からプロフェッショナルの意識が高いというのは凄い事だと思う。 独創的なダンスに加え、歌のうまさ、声の美しさ、とにかくいちいちこの人は独自だ。 僕は幼い男の子に興奮しないし、整形もしたいと思わない。もしも、の話、彼がそうだとしたら同意はできない。 けど、単純にどんなARTISTにとっても恐ろしい存在なんじゃないだろうか。

そういえば僕の友達のダンサーもマイケルジャクソンを超えるエンターテイナーはいない、と断言してたなあ。 その友達は東京ドームでの公演を観にいったそうなんだがLive中に瞬間移動とかするらしい う〜ん凄い!人を楽しませようとするパワーでみなぎっている感じがする。

Rage Against The Machine現在までに約1億400万枚以上という、ギネスにも認定された世界で一番売れたAlbum(僕は人類の歴史上これはやぶられる事がないんじゃないかと思う)「Thriller」は「THRILLER」、「BEAT IT」、「BILLIE JEAN」の鬼のHIT曲に加え B-BOY達にはNASの「It Ain't Hard To Tell」の元ネタとしても有名な「HUMAN NATURE」、最近ではKanyeの「GOOD LIFE」にサンプルとして使われた「P.Y.T」etc.......とにかく全曲良い曲だ。このALBUMの完成度は凄まじい。 今聞いてもかっこいい。 クインシージョーンズという人がいかに偉大なProducerか、マイケルとの相性が異常なほど抜群だったことが分かる。 クインシーはわざわざ説明するまでもない巨匠な訳だけど.....それにしてもなんて良い曲を作る人なんだ。数も半端ないし。 でもマイケルは次の「BAD」を最後にクインシーをProducerからはずしてるんだけれど.......  一つ前のクインシーとのAlbum「Off the Wall」にはいってる「Rock With You」も最高だし「BAD」収録の「Smooth Criminal」 (P.Vも最高!)もかっこいい。ポップスターであると思うんだけど、この人はストイックで「格好良い」んだよね 「DANGEROUS」の「BLACK OR WHITE」も良かったけど僕は彼の昔の作品のほうが断然好きだ、 声の持つパワー、勢いとキレが最近の音源と全然ちがう。

そしてこの25周年記念盤は音もオリジナルのものより綺麗になっていて、更にwill. i. amやKanye Westなどまさに今!というばっちり な黒人ProducerによるREMIXが収録されてる。僕はwill. i. amが凄い良い仕事をしているなあと思ったよ。 あとLIVEのパフォーマンスやPV収録のDVDもついてて懐かしく思った。小さい頃TVでみてなんなんだこの人?って 驚愕したのを思い出したよ。


BAKU

 

The Best Disc of April "RED HOT CHILI PEPPERS - BLOOD SUGAR SEX MAGIK"

2008.3.01

深夜にやってたBEAT UKっていうフジTV系列の海外のPVが沢山流れる番組で「UNDER THE BRIDGE」のPVを観たのがレッチリを知った最初だった。 そのシンプルだけど耳に残るアンソニーの歌と曲が忘れられなくって、(しかし何故かどこかにファンキーさが匂ってた) それからCD SHOPに買いにいった記憶がある。

はじめに「UNDER THE BRIDGE」のようなバラード調のどこか寂しい曲を聴いてたためか、このALBUMを通して聞いた 時の攻撃的な面とユーモアに半端じゃない衝撃を受けたんだよね。 こいつら本気なのか冗談なのか?とも思った。 PVを観たときの印象はヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、4人のいわゆる普通のバンドの構成なはずなのに沢山の音色が聞こえた。 なんていうか欲しいものの全てがそこに詰まってた。 もう毎日毎日聞いてたよ。 Red Hot Chili Peppers Blood Sugar Sex Magik沢山の音色がなんなのか、それはこのAlbumの製作風景を撮った91年制作のドキュメンタリー「FUNKY MONKS」をみて分かったよ。 映像にはトランペットやピアノ、ドラム缶や金属?を叩くシーンが。 15くらいの時かな、VHSを買いに行って。 当時は全然分からなかったけど、DJもはじめて何年かたった時にその映像に映る 髭とサングラスの怪しい男がProducer、リックルーヴィンだったことに気付いた。 中学生の僕はCDインデックスのProducer欄なんて気にもとめなかったけれどね。 リックルーヴィン、彼は素晴らしいProducerだと思う。 U2やSlipknot、METALLICAさらにJustin Timberlake まで.....。 彼のたずさえたHIP HOPのAlbumをかなり好きなことにも気付いた。

LL Cool Jの「Radio」、(Rock The Bells、I Need A Beatああやべえよな) Run-DMCの「Raising Hell」、(Peter PiperやWalk This Wayもはいってる) BEASTIE BOYS 「License to Ill」、どれも少しRock的でキャッチーな部分があるよね。 それまでのHIP HOPは曲が長たらしいのでもっと短くしてPOPにしたと彼は説明する。 僕はそれが全部正しいとは思わないけど打ち込みで一見一定とも思われがちなのこの音楽をサウンド面 から改革していった、実はRock的な要素をMIXしてセールスに結びつけた最初の人なんじゃないだろうか。 DEF JAMはルービンとラッセルシモンズ(RUN-DMCのマネージャーしてたらしい)により作られたんだよね。 B-BOY、B-GIRL、知ってたかい?? だからDEF JAMはかなり王道のHIP HOPレーベルというイメージがあるけどHIT曲や裏側にはこの男の存在があって、実はHIP HOPとROCKはきってもきれない関係にあるというワケだ。

しかし14年ぶりに(こんなに時が経ってたなんて......昨日のようだ)FUNKY MONKSのチャドのインタビューを観て 僕は好きだったのはFUNKにPUNK ROCKがMIXされたような音楽だったんだ、と改めて確認したよ。

話がだいぶ内容からそれてしまったけど、僕にとっては説明不要なほどの全17曲なんだ。 ALBUMの曲が全部良いと思えるものは一生に何枚かしかないと思うんだけれど14才という年齢でそんなALBUMに出会えて僕は幸運だった。 ここ何年かの彼等の最近のALBUMも聞いているけど僕はどうしてもこのALBUMの持っている雰囲気から逃れられないでいるなあ。 14の頃から今でもまだ聞いてしまうALBUMなんだ。

BAKU

 

The Best Disc of May "COMMON - This Is Me Then : The Best Of Common"

2008.5.01

This Is Me Then: The Best Of Common今月は先月リリースされたDVDつきの初回限定盤commonのthisisme。 久々に新譜です。 とはいってもこの内容はRelativityから作品をリリースしていた3rd ALBUMまでの中から代表曲をコンパイルしたというもの。 90年代のRelativityはBEATNUTSといい、FAT JOEやM.O.Pの初期といいトラックにJAZZサンプリングを多用してるけど、まったりとしたものじゃなくって もっとFunkyでビートもぶっとくてどこか愉快な雰囲気もあって、でも内容がストリートのアノ感じ。 あの独特の90年代のHIP HOPの雰囲気を作った重要なレーベルの一つだと思う。(Chi-Aliは今もまだ檻の中!?復活してほしい。もう声は全然違うんだろうけど...) No I.d.の作るトラックが好きだった。 彼の1stの「The Real Weight」も好きだった。 commonの2ndまではメインProducerだったんだよね。 今は何をしているんだろう

僕はcommonの曲の中でこのタイトルにもなっているthisismeという曲が一番好きなんだ。 曲単位でいうとthisismeなんだけどALBUMだったらダントツで「LIKE WATER FOR CHOCOLATE」だ。 これは何故かというと音のクオリティがただのRAPのALBUMとはまったくもって違うと思うから。 聞くたびに色んな発見があるというかアレに似たものが他にはないと思ってしまう。 それくらいオリジナルだと思う。 それもそのはずか、参加してるのはJAY DEEにROOTSのドラムの?UESTLOVE、D`ANGELO、トランペットにROY HARGROVE (Buckshot Lefonqueの人!)、FEMI KUTIやRAHZEL、MOS DEF、BILAL、JILL SCOTT etc.............. これだけ色んな要素が加わってくると..... 凄いことになるなあ
この時のProduceチームはSoul Quarians名義だけど彼等だけでinstのALBUMも聞いてみたい。
「DOOINIT」、「THE LIGHT」、「FUNKY FOR YOU」、シニスタが珍しくトランペットで擦っている「A FILM CALLED (PIMP)」(Resurrectionでの彼のパートはコスリ好きなDJだったら当時誰しもが影響を受けたことでしょう)、更にここで突然PREMIERによる「THE 6TH SENSE」といいまあとにかく最高だ! もちろん最近のKanyeとの「Be」「Finding Foever」も滅茶かっこいいと思う。(中でもDrivin' Me Wild、The Game、So Far To Goが好きだ) 素晴らしいと思う。 常に良いProducerを選んでいる、恵まれているとも思う。 それもcommonの実力の賜物なんだろうね。 これについているDVDで「Take It EZ」、「Breaker 1/9」のPVをみたらもしかしたら最近のcommonだけ知っている人はびっくりするかもだいぶはっちゃけたcommon、RAPの内容も凄いPARTY的な感じだし。 コンシャス、それにシリアスというイメージからはちょっと遠いかもでも若い頃のストリート、シカゴをRepresentしたいという彼の気持ちが凄い伝わるので僕はみてると凄い元気がでるんだ。

最後に彼の2nd ALBUMからHIP HOPをかつて愛していたあの娘に喩えて表現した「I Used To Love H.E.R.」のミッシーナ氏による和訳を後半の一部だけ載せます。 この曲でICE CUBEとビーフが生まれちゃったんだよね。 僕は当時どっちも好きだからちょっと残念だった
“俺はマジだったんだ。 ネエ彼女、あいつはマジだったんだぜ。 ホントに多くの野郎たちが彼女をヤッた。 彼女はもう同じじゃなくなってしまったのさ。 あんな変な野郎ども皆にヤラせるんだからな。 俺は野郎どもが、彼女をグデングデンにマワシまくってからトイレに連れていくのを見た(ベロベロになってクソが垂れ流しになった) 俺は彼女を、もとの生き生きとした娘に戻してやるそのクソを止めてやるんだ。"
最高じゃん 俺も彼女を生き生きとした姿に戻したいんだよ!

BAKU

 

The Best Disc of June "PORTISHEAD - THIRD"

2008.6.01

Portishead "Third"10年振りにでた新作。こんな長い時間逆によくAlbumださないでいられたなと思っちゃうんだけれど、長い時間が経ってもこの人達のビートは僕はかけていたし、忘れていなかったしこの新作を聞いても凄いインパクトとクオリティの高い(ここは絶対に落としたくないんだろうね)人達だなと改めて思った。 僕のインタビューも載っているんだけれど、今発売されているSound & Recordingの巻頭がPortisのインタビューでかなり彼等のここ10年間の考えが分かる。 なかなか納得のいくものができないんだろうね

僕がPORTISをはじめて聞いたのは97年くらいだったと思う。 車のRADIOからいきなし「ONLY YOU」が流れて、映画のサントラのようなウワモノに超ロウビート、そこにはいるRAPネタのSCRATCH、なんなんだこの音楽は??って思った。 その後彼等のLIVE DVD 「Roseland NYC Live」をみてぶっ飛んだ。 この映像をみてから知った人も日本には多いんじゃないだろうか? ALBUMのジャケットと同じかのような質感の映像、オーケストラをいれたアレンジ........ 実際特に凝った照明があるわけでもなし、本人達を初めてみたのもあるけど、その場でみるよりもしかしたらこのクレーンも使ったカメラワークによって興奮や臨場感が倍増してるのかも。 とにかくテンションがあがったよ

DVDのスタートはテルミン+コスリの「Humming」PVはモロサイコスリラーな感じ、映画のような世界観ばっちり狙ってるんだろね。 この時点でなんかもう雰囲気にやられたけど 「OVER」アコギからはじまって(このメロディ凄い好きだ)途中からはいるまたこのドラムの人が凄いかっこいいんだ。 会場のお客のほとんどが立ち上がった後のラスト「STRANGERS」(僕はPORTIS HEAD全曲の中でこれが一番好きだ)のアレンジも最高。 途中でレコードのビートになってオーケストラと重なるやつとかね。 ぞくぞくする瞬間がある。

1stの「DUMMY」が凄いセールスだったらしい。 僕も一番好きだ。 SCRATCHが沢山はいってるのも楽しいし、とにかく94年の作品でこのクオリティは凄いと思う。 「It Could Be Sweet」を聞いたら意外と爽やかな感じでびっくりするかも。 「Wandering Star」のギターの送りSCRATCH、ハーモニカのコスリ、「Pedestal」のペットコスリの組み合わせも絶妙だし、ビートはD-STYLESのバトルブレイクでも聞くことができる。 暗いダウンビートが中心だけどGeoff Barrowの凄く面白いアイデアで満載だ。 で、さらに2nd、そしてこの3rdで段々と憂鬱な状態になっていくというか(笑) 一時期VocalのBeth Gibbonsが精神病をわずらったという噂も聞いていたしそれもしょうがないか?

今回のALBUMは音もVocalも以前よりクリアで前にでてくる印象。 流石にこの10年で録音技術も変わってきたもんね。 今回は歪む感じを凄い考えたのかな? 「Plastic」の後半のディストーションの感じも良かったし、「Machine Gun」の歪んだビートも印象的だ。 一番好きだったのは凄いとりづらい不思議なビート感の「Magic Doors」かな

僕がこの人達の一番の好きな理由はサウンドというよりか、その一本気のある部分。 映像もそうだしコンセプトの出し方が好きなんだ。 自分を保ち続けて進化しつづける事の重要さをとても分かっている人達だと思う。 僕は彼等のような絶望感を匂わすような曲を沢山作るわけではないし、正直HIPHOP的なスクラッチまでをもMIXした。 昔のサウンドのほうが好みだ。 けど変わらない、彼等のストイックな姿勢とコンセプトの貫きかたが好きなんだよね。 それは日本のCorruptedというバンドを僕が好きな理由もほぼ同じなんだ。 魂を貫き通す、あの感じだ。

BAKU

 

The Best Disc of July "The Roots - Rising Down"

2008.7.01

The Roots - Rising Down今月はTHE ROOTSの新作「RISING DOWN」。この人達はかなりリリースのペースがはやいように感じるなあ。 僕はあまり海外のARTISTが来日してもLiveを観にいったりしないのだけど、彼等に関しては別で97年の初来日、そして去年の正月に渋谷であったLIVE、DEF JAM移籍後に出た「game theory」のTourを観にいった。 10年振り。 初めて海外のARTISTのきちんとしたLiveをみたのはROOTSかもしれないなあ。 その時も渋谷のO-EASTでまだラゼルがビートボクサーとして参加している時期で。 97年ですでにBEAT BOXのクオリティが凄い高かったし、ふっとばされたよ。 一気に観た事のないものをみまくったという感じだった。 BEAT BOX自体を生でみるのも初めてだったしどうやってんだコレ??みたいな。 当時の売り文句はDJを一切使わないHIP HOPグループ、みたいな感じだったと思う。 以前にここで紹介したRAGEのように「NO SAMPLING、NO DJ」とうたっていたがここでRAGEと違うのはメンバーが黒人、HIP HOPが根底にあってHIP HOPを表現する手段をバンド形態のみにしていたということだと思う。 あとROOTSの場合は途中から複合的になった。 音源は生楽器onlyではないということ、最近だとJAZZY JEFFがコスリで参加したりしてる。

当時からLive中盤になるとHIP HOPメドレーやったりサービス精神が旺盛だった。各メンバーのソロもいれたり、この人達って凄いエンターテイメントな人達なんだよね。 ただ非常に実験的で挑戦的な人達でもあるから、わかりづらいと感じる時もある。 「Phrenology」(この中にはいっているRock Youは好きでよくプレイしていたし、The Seedは(2.0)はホント良い曲だと思う)の「!!!!!!!」はいきなりハードコアパンクみたいだし、10分を超える「Water」はなんかとりあえず頭がイカれたというか、ぶっとんでるとしか思えない曲、ラストは思いきしアヴァンギャルドな感じ。 ブランクをはさんではいる「Rhymes And Ammo / Thirsty」のラストも思いきし歪んだ4つ打ちにコスリ??不思議だ。 でもこのALBUMは凄い好きなんだけれどね。 あと曲についているナンバー、1st ALBUMからずっと連番で今回のALBUMで最後が141曲目になってる。 分かりづらいといえばメンバーもだいぶ変わってる。 ラゼルと共に活躍していたSCRATCHも好きだったのにな。 この人の口スクラッチは本当に凄い。 18,9の時にDJ SPINBADのMIX TAPEで「VS. SCRATCH」を初めて聞いた時はどこからコスリか一瞬聞いただけだと分からなかった。 ただ当時は口でわざわざなんで?みたいに思ってたかも(笑)。 MCももう1人正式メンバーでMalik Bという人もいたね。 ちなみに今回のALBUMにはfeatで2曲参加しています。

僕が思う比較的とっつきやすいALBUMだったら2nd ALBUMの「Do You Want More?!!!!??!」、「Proceed」、Roy Ayersも参加した「Proceed 2」、アハハハ〜の「Distortion To Static」。本当クールだった。 最初は少し地味に聞こえたそのサウンドもすぐにClubでB-BOY達のヘヴィプレイになってたと思う。

自主でリリースされたという1stの「ORGANIX」はまだ聞いたことがないんだけどYou tubeで15年くらい前のめちゃくちゃインディ制作のようなPVもみることができる。 「Pass The Popcorn」とか「Anti Circle」とか本当若くて最初はBlack Thoughtだと気付かなかった。 最近You tubeでは他にも色々レアな映像があがっていて、ラゼルのビートboxでTribe Called Questとフリースタイルしているものとかもあったなあ。 熱い!

3rdの「Illadelph Halflife」、当時「Clones」はみんなプレイしてた。 「Concerto Of The Desperado」も最高、彼等のPVだったらこの曲が一番好きだ。 instがプロモ盤かなんかじゃないと手に入らなかったんだよね確か。 だからRAPのLiveで使いたくても無理だったりして。 ここら辺の時期の歌モノも凄い良くって、Erykah BaduのYou Got MeとかJill Scottとの曲とか、ただ単にチャラチャラしたものではない仕上がりだ。 だいぶ音もクリアーになってきた(時代がデジタルな録音環境にチェンジしてきたくらいだったと思う)。 6枚目のALBUM「The Tipping Point」、「Don't Say Nuthin'」も良いし、(ベスト盤Home GrownにはいってるREMIXもかっこいい)SCRATCH PERVERTSのMIX CDにもはいっていた「Guns Are Drawn」も好きだ。 そしてDEF JAMに移籍してからリリースされた「Game theory」、Drumが気持ち良い「Aii In Music」、12inchもきられた「Don`t Feel Right」も良かった。 その時のツアー、O-eastにまたも10年ぶりに観にいったがギタリストのCaptain Kirkが最高だった。 ブラックサバスのフレーズを思いきし歌ってたよ(笑)。 だいぶ高音で高らかにね「ア〜アア〜」って NOサンプリングか! 

そして今作の「RISING DOWN」はいつにもましてシリアスでDOPEな音だ。 タイトルは作家William T. Vollmannが暴力をテーマにした『Rising Up and Rising Down』という本から引用したらしくリリース日も92年に起こったロス暴動と同じ4月29日だったとか.... 本当色々仕掛けてくる人達だなあ。 暴力や政治的なことをテーマにした内容なんだろうけど、Black Thoughtの歌詞がニュアンスまできちんと分かればいいなと思うよ。 でも彼はフリースタイルもFLOWだけ聞いていてもかっこいいと思ってしまう。 ちなみにフリースタイルのシーンは映画「FREE STYLE」にも一瞬でてくるよ 。

BAKU

 

The Best Disc of August "THE BUG - LONDON ZOO"

2008.8.01

THE BUG - LONDON ZOO今月はTHE BUGことKevin Martinによる新作、Ninja Tuneからリリースされた「LONDON ZOO」。 この人は本当にベテランだ。 The BUGはミュージシャンに絶大な支持を受けているような人だ。 Andrew WeatherallやAphex Twinからの支持やU.N.K.L.E、Primal Scream、Thom Yorke、JON SPENCER BLUES EXPLOSION (REMIXのEPがカッコいい!)のREMIXなど。 彼は本当変わった人で色んな名義もあるしTECHNO ANIMAL名義だけでも沢山のレーベルからリリースしているし (MATADOR、FORCE INC、GRAND ROYAL.....etc....!)、そういえばAlec EmpireやDJ VADIMともやってたなあ。 そのとどまらず突き進むところも良いところなのだけど、こういった幅広い動きからもとにかく活動は分かりにくい。 色んな事に挑戦していきたい人なんだろうね。 しかしどのレーベルの作品でも彼の一本気のある音が聞こえてくる! 僕がBUGのユニットで一番好きなのがそのTECHNO ANIMALで(TECHNOという名前で最初は偏ったイメージが僕の中にもあったのだけど内容を聞いてびっくりした、現在はレーベルとの色々ないざこざもあって本人はあまり好きなネーミングではないらしい)、元Napalm DeathでGodflesh、JesuのJustin K Broadrickとのユニットだ。 基本的にハードな音、ハードな人間が好きなんだろうね。 99年くらいにGOTH-TRADに初めて聞かせてもらった時にハンパじゃなく衝撃を受けた。 「Radio Hades」を聞かせてもらったと思うんだけど、思えば店頭で観た事ない.....(笑) GOTH-TRADは何処で買ったんだろう?? 凄いな〜。 そういえばREMIXの件で初めてBUGを紹介してくれたのもGOTH-TRADだ。 感謝!! その後は12inchもいくつかcheckしてプレイしてたんだけれど元曲のはやいものよりロウビートにしたほうが好みではやいものでも12inchの「MONOLITH」なんかは勝手に45回転を33でプレイしてた。 BUGの作るノイズをびよんと伸ばした感じも好きだったんだよね。

そのTECHNO ANIMALの作品の中で僕が一番好きだったのが「BROTHERHOOD OF THE BOMB」。  2001年にでたこのALBUM、僕は最高の名盤だと思うんだけど当時の評価はあまりよくなかったらしい。 本人曰くほとんどのレビューにROCKなのかHIP HOPなのか中途半端だといわれたとか.....?? ゲストに参加してるMCも凄い。 Antipop Consortium、Dalek、El-p、Rubberroom、Vast Aire....... 皆クリエイティブで尖ったMCだと思う。 彼等をノイジーで尖ったビートでまとめ上げたこのALBUMは僕は世界でも他に例がない新しい作品だと思うんだけれど......... その後何年か彼はダンスホールの12inchをきっていったんだよね。

そして今回の作品、僕は超オリジナルなDANCE HALL ALBUMだと思う。あえてジャンル名をつけるとしたらインダストリアルDANCE HALLか?? 破壊的で電子的 この中で好きなのは僕もスクラッチREMIXを担当した「POISON DART」(リリースは12inch only)、この曲の爆発力は凄い、Youtubeでみると分かるのだが、DUB STEPのARTIST、KODE9がこの曲をプレイした時の盛り上がりは尋常じゃなかったなあ。 ft.されているWarrior Queenがまた刺激的な声だ。同じリディムでMC FLOWDANが参加した「Stampin」もかっこいい。 Tippa Irieの参加する1曲目「Angry」も最高に激しい曲でぶち上がったなあ。 US TOUR(中?)も控えてるBUGがまた今後新しいサウンドを作り続けて聞かせてくれるハズだ。 先日のRUMIとのLIVEも日本語が分かるのか?といったくらいハマッてたし、女性ヴォーカリストとの名義(日本勢も何人か参加している)LADY BUGのリリースなど今後も凄い楽しみ。

BAKU

 

The Best Disc of September "DJ PREMIER - RARE PLAY : Vol.1"

2008.9.02

DJ PREMIER - RARE PLAY : Vol.190年代にはじめたHIPHOP DJであればほとんどの人が影響を受けたといっても過言ではないんじゃないかな?? HIP HOPでは最強、最重要人物ともいわれるProducer、DJ PREMIERによる少し前にリリースされたBare Fistなる自主?レーベルよりリリースされたMIX CD。

この人が作ったMPC 60を使ったカット、ペーストの独特なグルーブを生む手法が今でも多くの人達に凄い影響力があるよね。 僕も90年代のPREMIERの音は今でもinst等でプレイするんだけれど、今だに多くの人がプレイするモンスタートラックを生みまくった人物で、とにかく本当に名曲が多すぎるから、ここにあげていくとキリがないんだけど自分の思い入れのあるものでいうと........ D'Angelo 「Devil's Pie」、MC Lyte 「Wonder Years」、NAS 「Nas Is Like」、Common 「6th Sense」、Buckshot Lefonque 「Music Evolution : Premier REMIX」、Notorious B.I.G 「Unbelievable : Premier REMIX」、Group HomeのAlbum、JERUのAlbum、もちろんGANGSTARRのAlbumのほとんども....... 〜ホントにキリがない!!!

KRS-ONEとの仕事も好きだ。 というか記憶に残っている曲のほとんどがPremierのProduceで2nd ALBUMは特に印象的だった。 introや、ベースとビートだけで長時間聞ける「Outta Here」(PVも時代を感じさせるがハチャメチャで良い!)。 ダンサーも好んでこの曲を使ってたけどこの曲のラストのSCRATCHでビシッと振り付けキメてた人達かっこよかったな。 名前が思い出せない..... 

数は少ないけどinst作品だったらHowie Bの「Take Your Partner By The Hand」のPremier REMIX、あとはやっぱり「DJ Premier Is In Deep Concentration」。 このコスリのオーヴァーダビングのセンスにはぶっとばされた。 無理に詰めたり、かといって数を多くしていくような類のコスリではなくあくまで言葉の組み合わせとグルーブを重視していてコスリがきちんと音楽になってるところ。 この人はスイッチを使ったScratchをしていて、そのON、OFFのブチブチっとした音もうまくグルーブになってるんだよね。 Melos(懐かしい!)のMixerを使った時のバチっていうノイズを残してるところが好きだ。 Buckshot LeFonqueの「Breakfast At Denny's」でのコスリもトリッキー且つシンプル。 PremierのScratchは踊れるというところも凄いよね。 いっぱいあるけどGANG STARRの「2 Deep」のScratchも素晴らしいと思う。

ただ15才の時に「Hard To Earn」を初めて聞いたんだけど正直その時は「Code Of The Street」しか好きになれなかった。 むしろ「なんだよコレ?こんなスカスカでLOOPも一つ??構成もこれだけ?手抜きじゃないの??」 なんて思ってしまったそんな自分が甘かった。Premierの黒いDopenessはCLUB等で大音量で聞いたり、HIPHOPを突き詰めていくと自然と出会って体感して理解していく事になるんだよね。 この人の曲はHIPHOPを追求すると必要になってくる要素の集合体のような作りになってると思う。 実際にRapperも、Dancerも、ScratchするDJもGraffitiのVIDEOでも沢山のB-BOYが現場で使ってるトラックが多いし、MC、DANCE、DJ、全てのフリースタイル初期の練習用にはもってこいのビートばっかりだ。 少しもたったDRUM、隙間をぬってでてくるサンプリングネタ(特に大会にでるようなDJだと初期のジャグリング等の練習にやりやすいと思う)。 センス1発勝負かのようなサンプリングソースもシンプルに長く聞けるようにうまく構成されてる。

94年頃にそんなPREMIERのMIXが聞けるってんで「5 DEADLY VENOMS OF BKLYN」というMIX TAPEをすぐに買って聞いてたんだけれど(DJ PF-Cuttin-DJ Mister Cee-DJ Tony Touch-DJ Premier-DJ Evil Dee 当時のBROOKLYNを代表するDJ5人によるMIX TAPEで1人20分くらいのMIXが1本に収録されている企画モノ)、当時はあまりコスリもMIXもしていなくってOLD SCHOOLの選曲を中心に途中途中「ポメーポメーポポポポメー」(日本人の僕は最初そう聞こえてしまった)というSEがはいるような内容だったから、超DOPEな内容だったけどちょっと寂しくも感じたんだ。 けど実に14年ぶり!に聞いたこのMIXは全然違っていて2枚使いもしてるし、凄く手数も多いんだ。

BAKU

 

The Best Disc of October "ALIAS - RESURGAM"

2008.10.01

Alias - Resurgam今月はANTICONのメンバーの中でもとても美しい旋律を奏でる男、ALIASによる新作「Resurgam」

アメリカのBay Area、今はメンバーのほとんどがオークランドに住んでいるらしい。 ANTICONというグループはAlternativeで、実験的で、インディペンデントで、どこからが正式で準メンバーなのか分からないくらいのかなりの人数とユニット、リリースが沢山、たくさんあって........ 正直僕も全部の音源を聞いてるわけじゃあない(dose one, Jel, Sole, Odd Nosdam, Pedestrian, PASSAGE, ALIAS, Why?, Sixtoo, Buck 65, Controller 7, Mayo..........)。 はっきりいってその正体は分かりにくい。 以前メジャーからリリースの話もあったらしいが、メンバーの名前も間違えるほどだったため(こんだけいたら間違えるか笑!?)に断わったらしい。 今でもインディペンデントな活動を続けている人達だ。

まだまだ、まだまだ多くの人達には知られていないようだが彼等が新しいHIP HOPを生み出したのは確かだ。 最近ではエレクトロやPOST ROCKの要素が加わっているのも彼等の特徴だ。バンドセットでも多く活動してるし(dose oneとSP1200使いのJEL、キーボード、SAX、チェロ、ベース生DRUM、インプロや少しJAZZぽいアプローチ??の6人編成のバンドsubtleは、BECKのREMIXもやっているし13&GodではそこにギターとBASS、生DRUMも加わってスリリングなROCKサウンドも表現してる。 やってんね〜)、だからANTICONとはどこか近いものを感じて僕もオファーしているんだよね。

彼等の事を知りだしたのは98、9年頃だろうか? レコード屋にいくとやたら目に付くアリのマーク。 そのどれもがDOPEなビートと、聞いたことのないRAPで僕は衝撃を受けたんだ。 コンピレーションを聞けばその幅広さはすぐに分かるかもしれない。 コンピは99年リリースの「HIPHOP MUSIC FOR THE ADVANCED LISTENER」、01年の「GIGA SINGLES」。 ここに収録されてるフリースタイルが有名なSage FrancisやSlug、アナログでもかなり面白い曲をリリースしてるEyedeaも彼等の仲間だ。 スクリブルジャムのMr.DIBBSもそうだ (Mr.DIBBSは99年リリースのdoseoneの1st?アナログ「Hemisperes」で全てのコスリを担当してる)。

僕がANTICONで一番好きなユニットはdoseとJELによるThemselves。 2人という少人数編成だけど、それがきっちり役割が分かりやすくてバンドセットにはだせない雰囲気をもったHIPHOPユニットだと思う。 ALBUM「No Music」のHat In The Windは凄く好きでよくかけていた。 SOLEのALBUM「SELLING LIVE WATER」もかっこいい(過去のLIVE POETS時代、97年頃にリリースしたアナログ「respect」も良いビートだ)。 doseとWhy?、ビートメイカーのOdd NosdamのユニットClouddeadもいいし(10inchのイカれたロウビートとノイズ集を何枚かリリースした後、UKのBIG DADAからアルバムをリリースしたり、最近ではNinja tuneのコンピにも収録されているよね)、 oddnosdamの最近でた「PRETTY SWELL EXPLOSE」もゴリゴリ、ハードだけど好きだ。 これら色んな作品の中でもたまに参加してる、仲間であるALIASのプロダクションの曲はとても耳にひっかかるものばかりで、このNEW ALBUMは最近の硬質のビートにエレクトロな綺麗なシンセ、生ギターを重ねたような曲の集大成に感じたなあ。 WHY?参加の「Well Water Black」や「I Heart Drum Machines」のビートの打ち込みも凄い複雑でかっこいいし、 タイトル曲「Resurgam」のもつ勢いも好きだ。 ジャケの綺麗な風景が浮かんでくるようなALBUMだった。

6月のDHARMA DANCEのツアー、ラストの3日間はゲストとして呼んだdoseone、JELの2人と共に行動してた。 たまたま車にあったHIP HOPベスト盤(95,6年のもの)をかえるとJUMP AROUNDとかL.L COOL Jで皆でノリノリになるんだよね。 彼等とは歳もほぼ一緒で同世代だから聞いてきたHIP HOPが一緒なんだよね。 色んな話を聞いたよ。 20歳の時にEMINEMやJUICEとバトルしたこと、EMINEMにその時持ちネタがかったってコト、最も尊敬するMCはFreestyle FellowshipのP.E.A.C.Eだというコト、P.E.A.C.Eが朝の6時から自分自身に対してフリースタイルを何時間もしていたこと(笑)、DJ SHADOWの実家が大金持ちだとかKRS-ONEは実は保守的な人物だとかね(笑)。 HIP HOPの様々なスタイルについて話したよ。 そこででたのがこんなハナシ、50 CENTはリアルにゲットーから這い上がってきた、だからあのスタイルはOK! 俺らは中流の家庭環境だったから、そこはそこ、リアルにやるだけだとまさに僕もそう思う。 何が、中流とか下流とか上流とか細かくいうとよく分かんないけどさ、その人その人のリアルな事をそのまんまやればいいだけなんだよHIP HOPは。 無理に金持ちやハードさを気取ったり、ハスラーや貧困を歌う必要はない。 とにかく本当のことならばきっと、皆の心にささると、僕はそう思うんだ。

以前インタビューでこう聞かれた事があるんだ
「BAKUくんは50 CENTも使ったりするけど、BAKUくんにとっては50 CENTはギャグみたいなもんなんでしょ???」
確かに僕は50 CENTには共感はできない。 でもギャグだとは思わない。 僕にとってはdoseも50 CENTも同じHIPHOPだ。 俺はHIPHOPをわけない。 どちらも聞くし好きだよ。 皆同じB-BOYなんだ。 ここ数年散々、たくさんのジャンルが生まれた。 雑誌とかWEBでよく紹介されるよね。 でも全部HIPHOPってことで終わりだと思うけどなあ結局...... そうANTICONもHIP HOPなんだってば。 しかし彼等は白人でアメリカのHIPHOPの黒人社会の中だと今だ厳しい状況の中活動を続けているんだそうだ。 彼等とは凄く近いなにかを感じるのは、そういった部分なのかもしれない。

BAKU

 

The Best Disc of November "DJ DUSK'S ROOTDOWN SOUND CLASH"

2008.11.04

DJ DUSK’S ROOTDOWN SOUND CLASH今月はDVDなんだけれど、名作「KEEP IN TIME」、さらにそこからほぼ同じメンツでブラジルへと向かった「Brasilintime : Batucada Com Discos」を発表したB+、MOCHILLAによるDVDシリーズの最新作「DJ DUSK`S ROOTDOWN SOUND CLASH」。

最新作だけど映像自体は、2001〜2003のものでもうすでに他界しているというDJ DUSK(僕はこの人を知らなかった)の主宰する「ROOTDOWN」というPARTYで行われたというSOUNDCLASH、3回が収録されてる。 このバトルは今までのHIPHOPのバトルになかった、ルール無用のオーディエンスを盛り上げたほうが勝つ何でもありのCLASHという内容。 B-BOY Producerバトルといったところか??

バトルはMADLIB VS CUT CHEMIST、WILL.I.AM VS THES ONE、OHNO VS EXILE。 どの人もオリジナルのビートを持ち出してオーディエンスを沸かしにかかる。 好きな人だったら新しいビートを聞けるだけでテンションがアガってしまうんだろうね。僕がこの中でヤラれたのは2002年のWILL.I.AM VS THES ONE。 今やTop ProducerのWILL.I.AMだけどPCを使ったEDIT、シンセで展開を作ったり、とにかく飽きさせない感じで本人のパフォーマンスが加熱していってアガったよ。 即興部分もあるだろうけどタメとか、シンプルだけど細かい展開。 シンセの出すタイミング、持っていきかたも凄いかっこいいんだ(特にラストのバトルのTRKと展開は最高だった)。 僕はBlack Eyed Peasは正直そんなに好きではないんだけれどこの人のしっかりとしたSOUNDが大好きだ。 そしてばっちりスーツとハットでキメてきたPEOPLE UNDER THE STAIRSのトラックメーカーであるTHES ONE。 WILL.I.AMほど派手ではないけど、上モノのサンプルネタやフィルター使いで盛り上げてく。 ラストには自分の大事なレア機材も用意してきて終始自分のスタイルを曲げない所もクール! どのバトルも実際にどっちが勝つかの結果をはっきりと残すというよりかは、showを観てるような間隔で終始ピースな雰囲気で楽しい。 実際、HIPHOPのバトルというのはそういうもんだと僕は思う。 元々は本当の抗争をやめてHIPHOPで闘う方向にもっていったワケだからね。 本当の殺し合いではない、自分を成長させるための前向きなバトルがHIPHOPにはあるんだ。

DJ SHADOWのALBUMのフォトグラファーでもあるB+、「KEEP IN TIME」でDJとPaul Humphrey、James Gadsonなどの超大御所ドラマーとのセッションを本当に実現させたその発想、実験的で意欲的な作品を出し続けている人達だなと思う(最近リリースされたFESNの森田貴弘氏によるワールドskate dvd「overground broadcasting」の中に入っている、僕とドラマーのBOBOくんとのセッション「HEAVY SICK」は、この作品中でドラマーを関心させた
セッションをしたCut Chemistから森田クンがインスパイアされた部分も大きい)。

しかしこの周辺の人達はSHADOW, Cut chemistを初めとしてサンプリングやJAZZ、FUNKに対する情熱が凄まじい。 その貪欲さには関心させられる事が多いんだ。 やっぱりSHADOWの曲には僕も凄い衝撃を受けたし、「Building Steam With A Grain Of Salt」、「Midnight In A Perfect World」、「In/Flux」、「High Noon」、Scratchのスキルもだいぶあがった後に制作された、「Walkie Talkie」、「Six Days」、シンプルさと構成、サンプルの組み合わせがベストな「Organ Donor 」 etc............ 沢山好きな曲があるよ。 サイケネタも多いよね。 たまにDRUMからウワモノまで一つのサンプルをまんま使ってる曲もあるけれど、その大胆な使い方や、ハッとさせられる展開には本当にヤラれた。 当時どこからどこまでが、サンプルなのか理解もできずにアガって聞いていたなあ。 あとSHADOWは関わってる人や、毎回REMIXをしている人達が本当にかっこよくて新しいARTISTばかりだ。 最新作の「Outsider」にはいってる「This Time (I'm Gonna Try It My Way) 」を、SOUTH RAKKAS CREWがREMIXしていたアナログにはトバされたなあ。 もちろん僕も最大級にリスペクトしてる、またSHADOWとは違う解釈でJAZZサンプル、コスリで新しい世界を作りまくってるKRUSHさん、更に誰よりも少ない音数で新しい世界観をだしたVADIMや90年代後半には沢山のB-BOYインストゥルメンタリスト、トラックメーカーの音源から影響を受けたんだ。

僕はProducerでもあるけれど、同時にDJでもある。
だから今でも他のProducerの音も常にcheckせずにはいられないんだ。

BAKU

 

The Best Disc of December "NUYORICAN SOUL"

2008.12.01

2008年1月から毎月はじめたこのBEST DISCも、気付けば1年。 毎月の新譜というよりかは、自分の音楽の元になったものやROOTS的なもの、どちらかというとクラシック的な、一生をかけて自分にとって変わらない音楽の趣向と混ぜて紹介できて良かったと思ってる。 やはり人間本当に好きなものというのはあまり変わらないんだろうね。 丁度節目でもあるし、このコーナーも今回で終わりにしたいと思います。 今まで読んでくれた人達ありがとう

NUYORICAN SOULでは最後のBEST DISCです。 Mastera At Workの「NUYORICAN SOUL」。 これはもう今から10年も前の作品。 ラテン、SOUL、R&B、FUNK、JAZZ、HIPHOP、CLUB MUSIC etc...... 全てが高度にうまくMIXされた最高の作品だと僕は思う。(しかしこれだけ一級の内容でCCCDだった事が残念!) Kenny DopeとLittle Louie VegaによるユニットがMastera At Workだ(2人が出逢うきっかけはTodd Terryの紹介だったそうだ)。 よく雑誌などではMAWと略されてるよね。 彼等は2人ともNyuyoricanと呼ばれるNY生まれのプエルトリコ人。 Masters At Work名義ではBjork, Deee-Lite, Donna Summer, Janet Jackson, Daft Punk, Incognito, Brand New Heavies,Barbara Tucker, Soul II Soul etc....... 〜もう半端じゃない数のProduceやRemixをやってる。

Roy Ayers、George Benson、Jocelyn Brown等の大御所とのコラボレーションでも凄い話題だったけど、歴史、歓喜、情熱、しかし何処かに悲しみも、全てが混ざったような音楽。
彼等なりの生音+BREAK BEATSという手法の集大成のような壮大なALBUMだ。

じわじわとあがってくる「I Am The Black Gold Of The Sun」、House全盛期を思い出させる「Sweet Tears」(自分はあのストリングスに何かそう感じてしまう)、Salsoul Orchestra & Loleatta Hollowayの名曲「Runaway」も今ではMAWのこのヴァージョンのほうを良く聞いてしまう(このIndiaという人の声が耳から離れない.......)。 HIPHOPが好きな自分は1曲目「Nuyorican Soul (intro)」からとばされたし、「Roy`s Scat」や何故13曲目にして?という感じだがJazzy Jeffのコスリがはまりまくってる「Jazzy Jeff`s Theme」も最高だ。

Masters At Work、この人達はフロアを揺らすために何枚アナログを切ってきたんだ?という感じなのだけど、特にここを読んでいるHIPHOP DJ、フロアーマスターには是非checkしておいてもらいたいのがKenny DopeによるTHE UNRELEASED PROJECTというシリーズだ。 コレは凄まじい、アナログだけで世界中で200万枚くらいは売り上げたんじゃないかというくらいの90年代のHIPHOPダンスクラシックだと僕は思う。 「PUSHIN DOPE EP」、「UNRELEASED PROJECT EP」、「BOOMIN` IN YA JEEP」の3枚。 たまに再発もされているがまだまだ中古レコードshopでもみつかると思う。 これらはどの時間帯でも非常にDJが使いやすい名盤だと思う。 特にお勧めは「PUSHIN DOPE EP」。 RAPとRAPの間にはさむにも丁度いい。 色んな音源のオイシイ部分のMIXされたINST、最近では珍しくなくなったMUSH UPモノといってしまえばそれまでなんだけど「GET ON DOWN」はMINNIE RIPERTONの「INSIDE MY LOVE」を使った曲はINTELLIGENT HOODLUM(のちにTRAGEDYと名前を変えたハードコアMC)ATCQなど結構いるが音の出方といいシンプルで長く聞けるように作られてるこのアナログが僕は一番効果的な使い方をしていると思う。

あまりみないけれど「Found Instrumentals Vol. 1」もかっこいい。少し重たく感じるけど1LOOPの選びどころも流石、使いやすいロウビート集だ。

Kenny Dope、MAWのアナログのほとんどはHOUSE向けのものだけど、もともと彼等にとってはジャンルなどどうでもいい事だったのかもしれないね。 そういえばHOUSE MUSICはオカマだ、なんていわれてHIPHOPの人達から敬遠されてた時期もあった。 しかし今はどうしかことか、HIPHOPといわれるものでメジャーにでてるものはBPMがはやく4つ打ちのリズムだったり、Rockぽかったり、まあ要するにもともとジャンルがどうこうというか、HIPHOP自体が多くの要素をもってるものなんだよね。

ここまでのBEST MUSICを読んでくれた人なら分かると思うけれど
僕の聞いてきた音楽はBLACK MUSICが多い。 しかし、今のところ表にでている僕の音楽はインダストリアルなものが多くて、黒人の持っているものとはまた違ったアプローチを感じるんじゃないかと思う。 しかし僕の中にはRUNAWAYのような曲も生きてる。 一見、逆の道を歩いているようにみられるかもしれないね。

僕の中にあるBLACK MUSICの存在と、それらを消化した新しいSOUNDを作りたいために、僕はクラシックも、新譜も聞き続けているんだと、BEST DISCを続けていて分かった。

自分のROOTSを改めて確認できた事に感謝!

BAKU

 

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